私の郷里である大分県は、豊後土工(ぶんごどっこ)といって、腕のよいトンネル作業員がたくさんいました。出稼ぎが始まった当初、じん肺のことは気にかけていなかったようです。しかし、ある熱心なお医者さんが来て、じん肺について指導しました。最初の検診で200人の所見が見つかりました。驚いて、トンネル経験者が診察を受け、一気に2000人のじん肺患者が生まれたそうです。「俺だけは大丈夫」という自信を1度忘れて、健康診断を受けましょう。また、所見があったら早めの治療で健康人生を過ごしましょう。