私がどうしても忘れられない災害事例のひとつが「K分水路トンネル水没災害」です。建設中のトンネルに濁流が流れ込み、坑内にいたT建設の社員3名と、作業を担当したS建設の作業員4名の計7名が水死した痛ましい災害でした。大雨で上流の堤防があふれ始め、T建設から「勢いが強くて水が止められない」という報告を受けた発注者の職員は、「まだ大丈夫だから切り羽の吹き付けを終わらせよ」と指示しました。そのために逃げ遅れ発生した人災でした。人の命は何にもまして最優先です。命を大切にしましょう。