安全対策をたてても、働く人の気持ちを考えていない対策では、誰も守ってくれないものです。対策を立てる人と、働く人が一緒になって本音で話し合いましょう。相手の本音のわかった対策について面白い例があります。ある店の主人が、店の前に毎日、何台もの自転車を放置されて困っていました。「自転車放置禁止」とか「駐輪禁止区域」などと看板を立てても一向に効果がありません。ある日、「ここは自転車捨場です。すぐに処分しますのでどうぞ」と掲げました。翌日からまったく自転車の放置がなくなったそうです。